ポケットパーク会場レポート
   
      「ポケットの中から飛びだして」
            おおはら@ポケットパーク支配人


 街のまん中に露地くらいの小さな公園があります。両側を建物にかこまれたその額縁の中を電車(とでん)がゆらゆらと通りすぎていきます。ある老婦人が商店街のために貸してくれているポケットパーク。第1回目からの会場で、ぼくたちはポケパって呼んでいます。

 オビサンロードは石畳。となりの喫茶店からテーブルとパラソルが運び出されて、会場の設営は完了です。少し地味だなあ。で、今年のホットチリレッドのポスターで街行く人の目を引きましょう。ケヤキの街路樹にごめん!して、ピンナップしました。

            
            

 ぼくたちのテーブルはアベニュービル前の歩道に。音響の電源もこのビルからお借りします。オーナーの広末さんは涼子ちゃんのオジさん。いつもやさしい笑顔の紳士。お世話のなります。向こう三軒両隣のお店にもごあいさつ。さ、あとはスターたちの来場を待つばかり。と、「すんません、演奏スペースを道の真ん中に移してやってくれません?」とオビサンのお兄さんからご提案。やったね。            
 
露地の中から本通りへ、少しの移動だけど大きな一歩だぞ!こうやって一歩一歩みんなの祭りになっていくのさ。でも石畳の上では足元が?
  
            

 最初の演奏者“カモフラワー”のお二人は「ダイジョーブでっす」と明るい返事でポジションを決めています。まだチラホラのお客さんに向かって、支配人、MCのかりやさん、助手の(ま)さん、三人揃って開会宣言をしました。さ、幸せな一日のはじまり始まり。

 お二人の澄み切った声が空に吸い込まれていきます。大勢の前で唱うのははじめて、という彼女たちの目線はいつも上に行っています。「ビルの上でも聴いてくれてるんです」、アベニューの三階には、お子さま一杯のキッズコーナーがあるんですね。街は立体なんだ。ビルの上の空の上でも聴いてるよね、昌ちゃん。

 と、尻ポケの携帯が急を告げます。「渋滞にまき込まれて“25”が遅刻しそうです」。「入れ替えますが、3番の“Grip Grap”さんたちまだ来てないのよ。うん、なんとかする。事故らないようにゆっくりおいで、って伝えといてね」。そんなやりとりを素知らぬ顔で務めるのが支配人のオシゴトなのです。

 やあやあ、来たきた!この“Grip Grap”はラララで出会った二人のユニット。しほさんは最初の年の最初の演奏者だったよね。すんげえ内向きな歌詞を自分につぶやくように唱ってたよね。今年の歌は明るいね。ギターと三味線のアンサンブルもいいもんだねえ。仲間っていいよね。
 さ、コーヒー飲もうか?ぼくはブラックで。

           

 こうやって始まって、みんな楽しそうに演奏して、うれしくなって、熱い拍手をもらって、ほほうっ!て顔して通りすぎて、今年もやってるねっ!て声かけ合って、ラララな一日が過ぎていきました。11組のミュージシャンたちにありがとうを。みんなみんなにありがとう。そして、あなたにありがとう。


主 催: 高知街ラ・ラ・ラ音楽祭2004実行委員会 
共 催: コミュニティクラブ高知街
協 力: こうち元気者交流会・NPO法人高知龍馬の会