高知街ラ・ラ・ラ音楽祭2004(第3回)


 2004年9月19日午後8時45分、高知市の中心部にある中央公園では、高知街ラ・ラ・ラ音楽祭後夜祭がフィナーレを迎え、会場に溢れる老若男女の盛り上がりは最高潮に達しました。ステージで演奏するミュージシャン、盛り上がる観客、感激するスタッフ、すべての関わるヒト達の心がひとつになった瞬間でした。
 
 今年で3回目をむかえた高知街ラ・ラ・ラ音楽祭は、今までで最高の観客を集め、今までで最高の盛り上がりのなか、高知の街中を巻き込んで繰り広げられました。会場は昨年よりも1カ所増えて合計8カ所。90を超えるバンドに出演いただき、皆さんのご協力やご理解のなかで無事、にぎやかに開催することができたことを、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
 
 このお祭りは、仙台市で毎年開催される「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」に触発された「青果の堀田」の堀田昌一郎さんが、周りの音楽好き、お祭り好き、高知好きの仲間に声をかけて一昨年始まったものです。イベント化、ショー化が進み、規模が大きくはなっても観客と踊り子の距離が離れていってしまう「よさこい」に、「お祭り」としての楽しさが薄れていくことに大きな不満を持っていた僕たちは、「ラ・ラ・ラ」で、もう一度、自分たちの手に「お祭り」を取り戻そうと決意したのです。

 理想は、街中に音楽があふれ、どこを歩いても優しい音楽が聞こえ、出演者も、観るヒトも、スタッフも、そこにかかわるすべてのヒト達が一緒になって楽しめる「お祭り」。そう。「イベント」ではなくて「お祭り」なのです。
 
 はりまや橋に立つと、大丸の方からロックの賑やかな音が聴こえてきました。京町を抜けると、新京橋プラザ前のステージでおじさんが楽しそうにロックを演奏しています。

 中央公園に入ると、そのロックの音にかぶさるように懐かしいピンクレディーの音楽が流れています。ここのステージ前にはとても幅広い年齢層のお客さんがたくさん陣取り、思い思いのスタイルでくつろぎながら音楽と雰囲気を楽しんでいます。飲食ブースで販売されているのは、鰹どんぶりから沖縄料理、イタリアンまで幅広く、食事もおもいきり楽しめます。

 ここからおびさんロードへ入りますと、路上ではフリーマーケットが繰り広げられており、あふれる音楽にとてもマッチした素敵な雰囲気になっています。そのフリマのまんなか、ポケットパーク前ではギターを抱えて想いを歌う青年が、若者達に囲まれています。

 さらにフリマを楽しみながら西へ進むと、帯屋町公園界隈で、平和へのメッセージを込めた少女たちの歌声が空に響いているのが印象的です。大橋通へ入るとウクレレとサンシンの不思議なハーモニーがアーケードの中で奏でられていました。ひろめ市場から西へ進むと、また心優しい音楽が聴こえはじめます。

 ストリートでいつも活躍するミュージシャンが、今日は高知大神宮という素敵な場所でのライブを楽しんでいます。観客は境内の好きな場所に陣取ってゆったりと楽しんでます。高知城の方へ歩くと、渋いブルースギターが聴こえてきました。

 お堀を渡った芝生の広場では、若いのに抜群の味のあるバンドが演奏しています。芝生に座り込んだ観客はとても楽しそう。追手筋へ出ると今日は日曜市。ここに、にぎやかなパーカッションの音が響いてきました。

 追手前小学校から繰り出して来たドラムサークルの参加者たちの即席パレードです。大人も子供も、色んな打楽器を打ち鳴らして、高知の生んだ世界的パーカッション奏者ペッカーさんのリードに合わせて踊りながら叩いています。通りかかった観光客も飛び入り参加して楽しそう。
 
 日が暮れてきました。自分たちの演奏が終わったミュージシャンや、いろんな会場を観終わったヒト達が中央公園に集まり始めました。いよいよ後夜祭です。

 友部正人さん、三宅伸治さんのすてきな歌声が夕暮れの空に広がって、集まってきたヒト達も聴き入っています。不思議な満足感が漂いまじめました。
昼間、高知の街中に漂っていた不思議なあたたかい空気。あふれる音楽が醸し出す不思議なあたたかい空気が今ここへ集まってきて、中央公園のステージの周りを包み込んでいます。

 ローローズ、クンチョウさん、妹尾隆一郎さん、西村入道さんの乗り乗りのブルースが始まると、もう、観客は我慢出来ません。踊り始めるヒト、手拍子を打つヒト、素晴らしい雰囲気を喜び、抱き合うスタッフ達。

 予定の時間が過ぎても演奏はどんどんと盛り上がるばかり。観客も、もう、何もかも忘れてただひたすらこの時間を楽しんでいます。素晴らしい至福の時間、冒頭にお話しました、みんなの気持ちがひとつになれた最高の時間の中で、フィナーレをむかえました。
 
 確実に、僕たちは、理想のお祭りへ近づきつつあります。言い出しっぺの堀田さんは、今年6月急逝されました。しかし、その思いは、確実に実現しつつあります。今年のラ・ラ・ラを開催してみて、はっきりとわかりました。

 
 「みんなあこんなお祭りが欲しかったがや!」
 
 今年も楽しいラ・ラ・ラをありがとうございました。これから、もっともっと頑張って、もっともっと楽しんで、みんなが楽しめる素敵なお祭りを、素敵な高知の街をつくっていきます。一緒に楽しみましょう!

              実行委員長 吉澤文治郎
 
■開催日 2004年9月19日(日)
     
■会場数 丸の内緑地、高知大神宮、大橋通、帯屋町公園、ポケットパーク、中央公園、高知大丸南口追手前小学校
     
■出演バンド数 88組 
     
■ゲスト   友部正人、三宅伸治、ペッカー、ローローズ、クンチョウ、妹尾隆一郎、西村入道 (敬称略)  
■観客数 約1万2000人
     
■天候 晴れ


主 催: 高知街ラ・ラ・ラ音楽祭2004実行委員会 
共 催: コミュニティクラブ高知街
協 力: こうち元気者交流会・NPO法人高知龍馬の会